本記事の目次
前回のおさらい:監査法人以外の公認会計士の年収を教えて!
前回、「【年収公開】KPMGを退職後の年収推移【vol.039】」では、冨岡氏がKPMGを退職した後どのようなキャリアパスを形成したのかについて教えていただきました。
簡単にまとめると、、、
- 監査法人を辞めた後はコンサルファームに転職、年収は1,000万円
- 学歴は最下層だったが”公認会計士”という肩書で採用された
- オーストラリアの企業へ出向、年収は2,000万円
- TOEICは200点だったが”KPMG出身”の肩書で採用された
- 日本に帰国後ベンチャー企業に勤める、年収は800万円(当時28歳)
といったお話でした。
驚異的なスピードで年収を上げていったが、ベンチャーで働いてみたいという気持ちが強く、年収が下がるのを厭わずベンチャー企業に転職したんでしたね。好きなことをしている人生といった感じで羨ましいです。
さて、ベンチャーで働いた後はついに”独立”をするわけですが”独立”をした公認会計士はどんな業務をしてどれくらいの年収になるのでしょうか?
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今回のお題:独立した公認会計士の年収は!?
様々なキャリアを経験した冨岡氏、ついに独立するところまでお話は進んで参りました。
では早速一つずつ見ていきましょう!
独立した公認会計士の業務内容は!?
独立した公認会計士はどんな仕事をしているのでしょうか?
冨岡氏によると行っている業務は大きく分けると2つあって
- 経営コンサルティング(外部からのアドバイス)
- 会社の役員になって会社経営を行う(内部からのアドバイス)
だそうです。
なるほどなるほど・・・というわけにもいかず、そもそもコンサルティングって何をやっているのかよくわからないですよね。
ななみ青さんも「コンサルティングって何をやっているのかよくわからない・・・」とお困りの様子。
経営コンサルティングって要するに何?
コンサルティングとは一言で言ってしまえば”事業再生”ということです。
どういうことかと言うと、例えば会社の業績が悪くて「このままでは倒産してしまう!」といった状況の会社に対し、「どのようにすれば倒産しないで改善していけるか」という計画を考えて、それを実行するためのお金を集め、実行していくアドバイスをすることです。
経営がうまくいっていない会社のサポートをしてあげるんですね。
また、これだけではなく「将来上場したい!」といった会社にも「どうしたら上場できる体制が整うか」をアドバイスしたり「M&Aがしたい!」といった会社には「どうすればM&Aで成功できるか」といった具体的なアドバイスをしたりもします。
企業のコーチみたいな感じですね!
会社の役員になって会社経営を行う!?
2つ目が「会社の役員になって会社経営を行う」といったものでした。
これは、普通の会社の役員になって会社経営を事業会社のほかの経営者と一緒にやっていくものだそうです。
やっていることは経営コンサルティングと近いのですが、「外部からアドバイス」(経営コンサルティング)するのと、組織の1人として自分も実行に携わる「内部からアドバイス」(会社の役員になって会社経営を行う)するのとでは、結構違ったものになるそうです。
どちらも総じて通ずることは公認会計士のスキルである”会計”という強みを活かして仕事をしているという点です。
独立した冨岡氏の実際の収入は○○円!!!
実際に会計士(冨岡氏)が独立した結果いくら稼いでいるのか?という質問に対して、冨岡さんが答えた額はなんと・・・月収200万円!!
金銭感覚が狂いそうです(笑)
しかし毎月200万円稼げるわけではなく、自分が働いた量に依存するので毎月その額は大きく変動するそうです。月100万円だったり200万円を大きく超えたり・・・・それでも高い!!!(笑)
ちなみに先月稼いだという200万円ですが、原価はたった10万円。利益になおすと190万円の利益となります。こういう話を聞くと公認会計士はとても夢のある職業ですね。
公認会計士はパスポート!?
ベンチャーで勤めていた時期を除き、基本的には年収1,000万円を下回ることはなかったという冨岡氏。これはかなり凄いことで、実際成城大学卒でここまでできる人はほぼいないはずです。
もちろん冨岡氏が優秀だとかそういった外的要因は色々あるかもしれませんが、それだけ公認会計士を持っているのは強い!といったところでしょうか。
冨岡氏「会計士とは何?と聞かれた時に真っ先に答えるのが『公認会計士はパスポート』です。持っているだけでは意味がないけれど、それを使えば世界中のどこへでも行けます。」
確かに冨岡氏は実に多様な経験をしてきております。
- 大手監査法人
- コンサルティングファーム
- 海外企業
- ベンチャー企業
- 独立
そして、どこに行っても総じて活躍できたそうです。なぜなら”活躍できるほどの土台がもうできているし、世間もそういう目で見てくれるから”だそうです。
さらに、年収も確かに魅力的ですが冨岡氏はこう言います。
”やりたいことにチャレンジできるという事に価値がある”
カッコイイですね、皆さんも興味を持ったなら是非公認会計士も人生の選択肢にいれてみてはどうでしょうか。
さて、これまで公認会計士の魅力といったところにスポットをあててきましたが、デメリットはないのでしょうか?
次回は気になる公認会計士のデメリットやネガティブな点についてお話していきたいと思います!お楽しみに!
以下は、”当記事限定”で、今回の動画に関する補足解説を加えております。
貴重な就活と年収に関わる情報。何度も読み返せるよう、ブックマークしておきましょう♪
公認会計士を目指すのは何歳くらいが多い??
今回は公認会計士の冨岡氏が独立した後の話をしてきました。
これだけ様々な経験をした冨岡氏ですがまだ30歳くらいということで、凄く若いですよね。
さて、公認会計士を目指す歳は一般的に何歳くらいなのでしょうか?
今回は「公認会計士になるには | 会計士試験や年齢、学費、学歴、独学について」より統計データを持ってきたので見てみましょう!
公認会計士試験の年齢別出願者数と合格率
出願数と合格率が最も高い値を記録しているのが「20~24歳」でした。大学在学中や専門学校上がりに取得することが多いのでしょう。今回ゲストの冨岡氏もこの時期に合格していましたね。
また、歳を重ねるごとに出願数、合格率は減少していることがわかります。合格率が下がってしまうのは面白い結果ですね。大学受験と似たような傾向を感じます。
そして1点注目したいことが「~19歳」の合格率の高さです!他の年代を見ると出願数と合格率はほぼ比例しています。「~19歳」の代だけは群を抜いて合格率が高いです。年齢が若い方が伸びしろがあるんですね。
以上、年齢別出願者数と合格率でした。
まとめ:公認会計士はパスポート!
いかかでしたでしょうか。今回のお話では冨岡氏の独立後のお話をしてきました。
独立後の業務としては
- 経営コンサルティング(外部からのアドバイス)
- 会社の役員になって会社経営を行う(内部からのアドバイス)
の2つがありましたね。しっかり「公認会計士の資格」と「公認会計士として様々な経験をしたこと」が活きています。
そして、最も重要なことは「公認会計士はパスポート」というお話です。この資格さえ持っていれば”やりたいことにチャレンジできる”という大きなメリットがありました。
年収も確かに魅力的ですが、本質的に重要なのは”やりたいことができる”ということなのかもしれません。
さて次回は、「公認会計士のデメリット」について、現役公認会計士の冨岡氏に引き続きお答えいただきます。お楽しみに!
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