本記事の目次
前回のおさらい:監査法人以外の公認会計士の年収を教えて!
前回、「やばすぎw監査法人を退職した後もそんなに稼げるの?」では監査法人以外の公認会計士の年収を元KPMGあずさ監査法人勤めていた公認会計士の冨岡氏に教えていただきました。
簡単にまとめると監査法人以外の公認会計士の年収は大きく分けると2パターン存在していて
- 普通の人と同じパターン
- 自分で起業するパターン
があるというお話でした。
普通の人と同じパターンは監査法人に勤めず、一般企業で勤めるわけですから勤める会社の給与水準に年収は依存します。ただ、普通の人と違うのは公認会計士の資格を持っていることによって転職が容易になり、仕事の選択肢の幅が広がるということでした。
そして自分で起業するパターンは初年度の年収の目安が1,000万円と高額でした。最初の仕事が少ないうちは手が足りていない大手会計事務所などでアルバイトをして収入を得るんでしたね。
さて、今回は監査法人を退職し独立をした冨岡氏の独立するまでのキャリアや年収の推移について見ていきます!
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今回のお題:公認会計士のキャリアを聞いてみよう!
またまた今回も公認会計士の冨岡氏にお越しいただいております。
色々な経験をしてきた冨岡氏ですが現在までどのようなキャリアを辿ってきたのでしょうか?
今回は冨岡氏が歩んできたキャリア教えて頂きましょう。
監査法人を辞めた後は何をしていたの!?
監査法人を退職したという冨岡氏ですが、辞めた後はコンサルティングファームに転職したとのことです。
コンサルティングファーム:企業の抱える課題に対して意見を求められ、解決まで導く企業。
※具体的な企業名はこちら
業務内容はというと、公認会計士なら会計・税金・会社法など会社の経営そのものを見るときに必要な知識経験を持っているので、その知識を使用してM&A(企業の買収・合併)のアドバイスの仕事をしていたとのことです。
ここでマナミちゃんから質問が飛び出ます。
「M&Aって会計士じゃないとできないんですか?」
いい質問ですね。冨岡氏は以下のように回答します。
「M&Aは会計士の資格がなくてもできます。会計士の資格がないとできない事は監査という仕事です」
監査の仕事は会計士の独占業務です。ちなみに、医師の医療行為や裁判で弁護士が被告を弁護することと同じく、資格がないとできないことを独占業務と言います。
公認会計士の独占業務は監査だけで、それ以外の事は資格がなくてもできます。しかし、M&Aやファイナンスなど法律の知識が求められるものについては、公認会計士の資格を持っていると有利となるそうです。
公認会計士の資格を持っているとコンサルティングファームに行きやすい!?
結論から言うと、公認会計士の資格を持っているとコンサルティングファームに行きやすくなります。
特に冨岡氏の場合は、成城大学卒なので一般的に言うとそれほど偏差値の高い大学は卒業していません。(成城大学の方申し訳ございません・・)
しかしその一方でコンサルティングファームではある程度以上の学歴を求められるという現実があります。
そんな中、冨岡氏自身が「どうして僕が採用されたんだろう」と考えた時
- 会計士の資格を持っていた
- BIG4のあずさ監査法人で業務をやっていた
この2つの実績が大きかったんじゃないか、と冨岡氏は言います。
そしてコンサルティングファームに転職後、冨岡氏はオーストラリアのシドニーに駐在することとなります。海外帰りの先輩を見ていたら自分も行きたくなってしまったそうです。
オーストラリアに行ってからも業務内容は以前とそれほど変わりはなかったららしく、オーストラリアが日本の企業を買収したい時や、日本がオーストラリアの企業を買収したい、といったときにアドバイスをするといった業務が中心だったそうです。
公認会計士の資格は海外では通用しない!?
海外で働きだした冨岡氏ですが、日本と海外では公認会計士に対する認識が大きく違う点があるそうです。
日本では”公認会計士の資格を持っていると凄い”と思われますが、海外ではそうではありません。海外では”KPMG出身が凄い”となるそうです。
なぜならば、世界4大会計事務所は日本以外では超有名なんだそう!なんでも海外から見た世界4大会計事務所は”トップの人達が勤める”というイメージが定着しているので、凄く評価が高いのだそうです。
冨岡氏はTOEICが200点だったにも関わらず、なぜ採用されたのかというと「よくわからないけどKPMGで働いていたのならば大丈夫だろう」という考えの下で、採用されたようです。
”KPMG出身”の肩書、恐るべし・・・(笑)
1年半ほどオーストラリアに駐在した後は日本に帰国しベンチャー企業に転職したようです。行動力が凄いですね~。
これまでの冨岡氏の年収推移は?
大手監査法人、コンサルファーム、オーストラリアのコンサルファーム、ベンチャーと色々な企業を経験してきた冨岡氏、各企業ではいくらほど稼いでいたのでしょうか?
まず大手監査法人で働いてきたときの給料はこの動画内では語られていませんが、別動画で年収600万円ほど、と公言しておりました。⇒監査法人の年収を教えて(KPMGあずさ・トーマツ・EY新日本・PwCあらた)
次にコンサルファームで働いていた時代の年収は1,000万円、続いてオーストラリアのコンサルファームで働いていた時の年収はなんと2,000万円。超がつくほど高額ですね。
年収2,000万円の内訳は基本給が1,200万円、歩合で800万円上乗せしたようです・・・凄い。
そして、年収が半分以下になろうともベンチャーに行ってみたかったと言う冨岡氏。日本帰国後に就職したベンチャーでの年収は700~800万円だったとのこと。
1つ付け加えますが、30歳前後で年収800万円を稼ぐことのできる人はとても少ないこともお忘れなく。ましてやベンチャーで年収800万円もらえるところなんてほぼありません!
・・・これが公認会計士パワーだ!!
と、こんな風な締め方で良いでしょうか(笑)
さて、冨岡氏はベンチャーで勤務した後遂に独立します。公認会計士の独立後の業務内容や年収はどのようになるのでしょうか?
それでは次回!「独立した公認会計士の年収」について引き続き冨岡氏にレクチャーして頂きます!お楽しみに!
以下は、”当記事限定”で、今回の動画に関する補足解説を加えております。
貴重な就活と年収に関わる情報。何度も読み返せるよう、ブックマークしておきましょう♪
公認会計士の年収に関する統計データのご紹介②
今回は公認会計士の冨岡氏のこれまでのキャリアのお話をしてきました。
そして、前回の記事「やばすぎw監査法人を退職した後もそんなに稼げるの?|vol.038」に引き続き当記事でも公認会計士の年収に関する統計データのご紹介をしていきます。
今回も前回同様税理士も含まれているのでご注意ください!それでは「会計事務所白書 2018年」をまとめたMJSのニュースリリースから見ていきましょう。
事務所経営を始めたきっかけは?
事務所経営を始めたきっかけは?という問いに対し、32.3%で1位を獲得した項目は「やりがい(独立志向、中小企業支援)」でした。その次に27.5%で2位を獲得したのが「ライフスタイル(自由な時間やゆとり、定年がない)」です。
公認会計士は自由でやりがいのある仕事だということが伺えます。親の事務所を引き継いだというパターンも2割弱いるんですね。
会計事務所をやっていて一番よかった点は?
会計事務所をやっていて一番よかった点は?という問いに対しても、先ほどと同様「やりがい」と「自由なライフスタイル」が上位です。しかし、一番多かった声は「顧客先からの感謝」となりました。やはり自分の仕事が感謝されることはとても嬉しいものなんですね。
引退予定は?
公認会計士に特に定年という概念がありませんので、引退時期を自由に決めることができます。
引退予定はいつ?という問いに対しては、最も多くの票を集めたのは70代で約5割、80代も3割と高齢になってもまだまだ働きたいと感じている方が多いようです。
まとめ:公認会計士のパワーは凄い!
いかかでしたでしょうか。今回のお話では冨岡氏のキャリアについてお話をしてきましたが、結論としては”公認会計士のパワーは凄い!”ということと”KPMG出身の肩書は強い”に尽きます。
冨岡氏が成城大学卒でほとんどの社員が早慶卒以上しかいないコンサルファームに入れたのも、公認会計士の資格を持っていたこと・BIG4のあずさ監査法人で働いていたことが大きく作用しています。
さらにTOEIC200点でも”KPMG出身”の肩書でオーストラリアの企業の面接を潜り抜けました。
皆さんも是非持っているととても心強い資格、公認会計士を目指してみてはどうでしょうか?
さて次回は、「公認会計士のキャリア」について、様々なキャリアを積んできた冨岡氏に引き続きお答えいただきます。お楽しみに!
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