本記事の目次
前回のおさらい:公認会計士のデメリット
前回は、「公認会計士のデメリット」について、冨岡氏にお話していただきました。
冨岡氏曰く、公認会計士のデメリットは、
- 公認会計士になる前
- 公認会計士になった後
でそれぞれ異なるそうです。
「公認会計士になる前のデメリット」は、最低でも3500時間かかると言われる膨大な勉強時間と、それだけ勉強しても試験に落ちて公認会計士になれない可能性が挙げられます。
「公認会計士になった後のデメリット」は、頑張らなくてもある程度稼げる環境から、努力を怠ってしまうこと。また、公認会計士なら監査法人で監査をするべきという思い込みから、視野が狭まってしまうことだそうです。
ですが、公認会計士は努力を続ければ非常に高い給与を得ることができる職業ですし、3500時間の勉強も投資と考えればむしろコスパがいいくらいなので、デメリットだけを見て判断すべきではなさそうですね!
これは他の士業にも言えることで、メリットとデメリットを把握した上で、それぞれの士業の年収などを知っておけば、将来の選択肢が増えるのではないでしょうか。
ということで今回は、公認会計士から見た様々な士業について、前回に引き続き公認会計士の冨岡氏にお話いただきました。
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今回のお題:公認会計士以外の士業って?
ご自身も公認会計士として士業に就く冨岡氏に、様々な士業についてご解説いただきました。
様々な士業が存在しますが、「公認会計士/弁護士/医師/中小企業診断士/社会保険労務士/行政書士」などが代表的な士業とされています。
冨岡氏いわく、士業は
- 難関資格が必要となる士業
- それ以外の士業
の2つに大別できるそうです。
ここからは、「難関資格が必要となる士業」と「それ以外の士業」について詳しく解説していきます。
難関資格が必要となる士業って?
難関資格が必要になる士業とはどのようなものを指すのでしょうか?
冨岡氏によると、「医師」「弁護士」「公認会計士」、この3つの士業が難関資格が必要な層に分類されるそうです。
難関資格が必要な層は、メリットもデメリットもある程度共通していて、メリットは「しっかり働けば稼げる」こと、デメリットは「1つのことにこだわってしまう」「努力を怠ってしまう」ことなどがあげられます。
ですが、もちろん難関資格が必要な層の中でも、士業によって収入などは大きく変わってくるそう。
例えば、弁護士は公認会計士と比べると収入の幅が広いそうです。
稼げる弁護士はかなりの金額を稼ぐそうですが、稼げない弁護士は全く稼げない、と冨岡氏は語ります。
弁護士には「裁判の勝ち負け」というわかりやすい成績が存在するので、勝てる弁護士と負ける弁護士では、年収が大きく変わってくるのです。
また、弁護士は供給過多で、せっかくなっても就職できない場合があるそうです。
株本氏も、「弁護士は勉強のコスパが悪い」とコメントしています。
それに比べて、医師は今後もかなりの需要があるという点で、収入面も安心できるようです。
しかし、医師になるには医学部に入る必要があります。
大学に入学した時点で医師になれるかどうかが決まってしまうので、医師は難関資格が必要な層の中でも特に、なれるチャンスが少ない士業と言えますね。
そこまで考えれば、ハードルが高いぶん今後もしばらくは需要があり収入が非常に高いことにも納得がいきますね。
また、弁護士もかなりハードルが高い士業だと言えます。
例外もありますが、弁護士になるには基本的に法科大学院に通う必要があるので、お金と学歴、まとまった時間が必要になります。
ですが、公認会計士はそういったルールが一切なく、16歳で公認会計士試験に合格した例もあるそうです!!
どの資格も、取得の難易度が非常に高い点は共通していますが、医大や法科大学院に通う必要のある医師・弁護士はチャンスが少なく、どんな人でも受験できる公認会計士はチャンスが多い、と考えて良さそうです。
難関資格が必要ない士業って?
難関資格が必要ない=比較的難易度が低い士業には、「中小企業診断士」「社会保険労務士」「行政書士」などが分類されるそうです。
とはいえ流石は士業、「比較的」難易度が低いだけで、どの士業も相当の勉強量は覚悟するべきです。
収入に関しては、もちろん士業ごとに給与形態や労働形態は異なるので一概には言えませんが、先述した難関資格が必要な士業に比べると平均して給与は低い傾向にあるそうです。
話が少し戻りますが、先述した難関資格が必要な層のデメリットに、「努力を怠ってしまう」ことがありましたよね。
それに比べて、難関資格が必要ない士業の方達は、給与水準が低い分「資格さえ持っておけば安泰だ」と思わずに努力をする、上昇志向が強い人が多いそうです。
そういった方達はハングリー精神を持って仕事に当たり、収入面で難関資格の層を追い越すような場合もあるそうですよ。
もちろん平均で言えば難関資格のほうが給与水準は高いですが、結局は自分次第なのですね。
公認会計士を他の士業と比べると!?
ここで株本氏から質問です。
「公認会計士は全体の士業と比べて、(資格を取るための)コスパがよく稼ぎやすい資格なのでしょうか?」
冨岡氏によると、実際に公認会計士は他の士業と比べてもコスパがよく、稼ぎやすいそうです!
また、会計士の中でも「米国公認会計士(US CPA)」という資格があるそうで、この資格は英語力が問われる代わりに日本の公認会計士よりも難易度が低いことが特徴です。
米国公認会計士を取ることができれば、語学力があり、会計や法律、監査について広く勉強している人だと評価されるので、現在の社会情勢にもフィットしていますね。「コスパが良い」という意味では、米国公認会計士も検討する価値のある資格なのだそうです。
さて、今回は公認会計士から見た様々な士業についてお話をしてきましたが、少しラフなお話も聞きたい頃かと思うので、次回は「公認会計士の合コン事情」についてお話致します!
以下は、”当記事限定”で、今回の動画に関する補足解説を加えております。
貴重な就活と年収に関わる情報。何度も読み返せるよう、ブックマークしておきましょう♪
代表的な士業の年収について
さて、ここまで公認会計士から見た他の士業について解説してきましたが、やはり気になるのは他の士業と比較した時の年収ですよね!
そこで今回は、公認会計士を含む代表的な士業の年収を比較してみました。
代表的な士業の平均年収は?
PRESIDENT online:ブランド資格 -「会計士」という武器で自分の人生を切り拓くより抜粋
やはり、他の士業と比べると公認会計士の平均年収が群を抜いて高いことがわかりますね。
平均年齢も33.2歳と、公認会計士は若い頃からかなりの収入を得られるようです。
それに比べて、理学療法士や歯科衛生士はかなり給与が低く、「サラリーマンより年収が高い」というイメージが強い士業ですが、業種によってはそうでもないことがわかります。
また、一般的に年収の高いイメージがある一級建築士ですが、あまり年収が高くない上に平均年齢も44.6歳と意外な結果に。
こうして見ると、平均年齢が低く年収の高い公認会計士の「コスパの良さ」が改めてよくわかるかと思います。
まとめ:コスパが良くて稼ぎやすい士業は公認会計士
ここまで様々な士業について見てきました。
士業は難関資格が必要なものと難関資格が必要ないものに大別できますが、やはり稼ぎやすいのは難関資格が必要な士業のようですね。
その中でも、門戸が狭い医師や供給過多で稼げない可能性がある弁護士と比べ、公認会計士がもっともコスパがよく稼ぎやすいという話になりました。
ですが、そういった士業に就いても慢心し努力を怠れば、他の士業の方に収入を追い越される可能性もあるということで、油断は禁物ですね。
結局はどの士業についても自分次第な部分もありますが、それでもやはり公認会計士は魅力的です。
これからの時間の使い方に悩んでいる学生さんは特に、今からでも公認会計士を目指してみてはいかがでしょうか?
ぜひ、学生時代の限られた時間を有意義に使ってくださいね。
次回は、「公認会計士の合コン事情」についてお話していきます。お楽しみに!
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