本記事の目次
前回のおさらい:公認会計士ってどんなことしてるの?
前回は冨岡大悟氏をお迎えして、
- 公認会計士がどんな職業なのか?
- どういうところに就職するのか?
など公認会計士に関する情報を教えていただきました!
⇒前回の記事はコチラ「公認会計士ってどんなことしてるの?│vol.036」
ざっくりまとめると
- 公認会計士はBtoC(Business to Consumer)の企業とはイメージの異なる監査法人に所属している
- 公認会計士の仕事内容は、企業の決算書に問題がないかを監査すること
- キャリアはスタッフ(現場担当者)⇒シニア(現場責任者)⇒マネージャー(スタッフとシニアの監督役)⇒パートナー(最終責任者)という風に12~20年かけて昇り詰めていく
以上が公認会計士の特徴でした!
BtoC・・・個人顧客相手のビジネス
前回は気になる公認会計士の年収について触れなかったので、今回の記事で、じっくり公認会計士の年収について書いていきます!特に4大監査法人(KPMGあずさ・トーマツ・EY新日本・PwCあらた)に所属する公認会計士の年収は必見です!
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今回のお題:監査法人の年収を教えて(KPMGあずさ・トーマツ・EY新日本・PwCあらた)
今回の動画では、元KPMGジャパンあずさ監査法人所属の富岡氏に、公認会計士はどれくらい稼げるのか?を詳しく聞いていきたいと思います。
大手の監査法人とその他の監査法人の年収の差
冨岡氏は公認会計士としてKPMGジャパンあずさ監査法人に所属していました。この監査法人は前回のおさらいでお伝えした通り、4大監査法人(KPMGあずさ・トーマツ・EY新日本・PwCあらた)のひとつです。
監査法人は4大監査法人とその他の監査法人に分けられ、冨岡氏によると、大手監査法人の方が一般の監査法人より10%~15%ほど年収が高くなる傾向があるそうです。また監査法人にはベンチャー企業のような新規の監査法人はあまりなく、信頼性の高い大手の監査法人しか生き残れないようです。
公認会計士(4大監査法人所属)の階級別の収入は?
では、4大監査法人に入社できた場合、
- スタッフ
- シニア
- マネージャー
- パートナー
の階級別の年収はどうなっているのでしょうか!?
冨岡氏によると、大手の公認会計士の階級別の年収は、
- 冨岡氏が入社したての初年度では、残業代込みで年収600万円ほどだったが、今の1年目の「スタッフ」の年収は500~550万円(残業代込み)。
- スタッフの階級内では、毎年数万円ほど基本給がアップする程度だが、シニアに昇級すると、年収は800~1,000万円超え(残業代込み)。
- マネージャに最短で6年ほどで昇級ができて、管理職になる。残業代がつかなくなりますが、ボーナスがたくさんでるようになり、マネージャになると年収は900万円(残業代なし)+ボーナスで1,200~1,300万円(景気が良いとき)。残業をたくさんするシニアの方が稼ぐ場合もある。
- パートナの年収は下限が1,200万円。パートナの中でも優秀な人や大きな会社を担当する人は年収1,500万円~2,000万円。
という風になっているそうです。だいたい年収500万円から頑張れば1,200万円くらい稼げるようになるイメージです!
しかし、冨岡氏はそんな高収入の大手監査法人を辞めてしまいました。何故辞めてしまったのか!?
その理由について次回から探っていこうと思います!次回をお楽しみに!
⇒やばすぎw監査法人を退職した後もそんなに稼げるの?|vol.038
以下は、”当記事限定”で、今回の動画に関する補足解説を加えております。
公認会計士に関わる情報。何度も読み返せるよう、ブックマークしておきましょう♪
4大監査法人の比較
今回の記事では、補足情報として4大監査法人の業務と財産状況について調べ、4大監査法人の比較をしていきたいと思います。
あずさ監査法人について
あずさ監査法人のHPより抜粋
第33期(平成28年7月1日~平成29年6月30日)業務及び財産状況説明書(PDF)(最新)によると、
- 売上高の総額は約959億5200万円。そのうち証明業務の売上高は約721億6000万円で、非証明業務(監査業務以外)の売上高は約237億9200万円。
- 社員数は614人。
- 当期純利益は約59億9400万円。
- 総事務所数は12か所。
- 被監査会社数3481社。
トーマツ監査法人について
デロイトトーマツのHPより抜粋
第50期(平成28年10月1日~平成29年5月31日)説明書類(最新)によると、
- 売上高の総額は、約709億7700万円。そのうち証明業務の売上高は約534億800万円で、非証明業務の売上高は約185億6900万円。
- 社員数は578人。
- 当期純利益は16億5000万円。
- 総事務所数は30か所。
- 被監査会社数3399社。
EY新日本監査法人について
EY新日本監査法人のHPより抜粋
第18期(平成28年7月1日~平成28年6月30日)業務内容及び財産の状況に関する説明書類(PDF)(最新)によると、
- 売上高の総額は約1064億8200万円。そのうち証明業務の売上高約850億2400万円で、非証明業務の売上高約214億5700万円。
- 社員数は556人。
- 当期純利益は約2億7200万円。
- 総事務所数33か所。
- 被監査会社数3895社。
PwCあらた監査法人について
PwCあらた監査法人のHPより抜粋
第12期会計年度(平成28年7月1日~平成28年6月30日)業務内容及び財産の状況に関する説明書類(PDF)(最新)によると
- 売上高の総額は約370億3200万円。そのうち証明業務の売上高約174億9900万円で、非証明業務の売上高約195億3200万円。
- 社員数は130人。
- 当期純利益は約54億4300万円。
- 総事務所数は4か所。
- 被監査会社数は1128社。
4大監査会社を比較して分かったこと
4大監査会社の中でも、
- あずさ監査法人
- トーマツ監査法人
- EY新日本監査法人
は
- 事務所の数が30か所(あずさ監査法人を除く)ほど
- 監査する会社は3,000社以上
- 社員数が500人以上
の大規模な事業を行っていることが分かりました。
またPwCあらた監査法人は他3社に比べると比較的規模は小さいが、すべての監査法人のなかでみれば4大の内に入るほどの大きな監査会社として活躍しているようです。
また冨岡氏の所属していたあずさ監査法人は事務所の数は12か所と少なめですが、社員数や監査を行った会社数が多く、純利益もほかの法人よりも高いです!
まとめ:高収入を目指して、大手監査法人所属の公認会計士になろう!
今回の記事では、冨岡氏に大手監査法人に所属の公認会計士が階級別(スタッフ、シニア、マネージャー、パートナー)でどれくらい稼げるか?ということを聞いてきました。
- スタッフ・・・年収約500万~550万円(残業代込)
- シニア・・・年収約800万~1,000万円超(残業代込)
- マネージャー・・・年収約900万(残業代なし)+ボーナスで、計1,000万超え
- パートナー・・・年収下限が約1,200万円で1,500万や2,000万も狙える
とのことでした。
そして、大手の監査法人とその他の監査法人では10~15%も給料が異なり、大手の監査法人の公認会計士は、初任給の年収500万から年収1,200万越えを狙えるキャリアだよ!という話をしていただきました。
そんな好条件の大手監査法人を辞めてしまったという富岡氏ですが、いったいどんな理由があって辞めたのでしょうか?
公認会計士のキャリアには監査法人以外にも色々あるようです。
次回、その内容に迫っていきたいと思います!
⇒やばすぎw監査法人を退職した後もそんなに稼げるの?|vol.038
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