本記事の目次
前回のおさらい:外資系コンサルは給料が意外と低い
前回「外資系コンサルは給料が意外と低い?(ボスコン・マッキンゼー・アクセンチュア・PwC等)|vol.077」は、シャイニング丸の内さんをゲストにお招きして、外資系コンサルの実態について語っていただきました。
高給のイメージもある外資系コンサル会社。
実際のところお給料はいくらもらえるんですか?との質問に、
・新卒の初年俸は500万〜600万円ぐらい
・出世していっても1,000万〜1,500万円程度
とご回答いただきました。
シャイニング丸の内さん曰く、コンサル会社は新卒の初任給としては高めだが、出世してもそれほど昇給が見込めないみたいです。
えっ、これだけもらえれば十分じゃない?!そう思われる人もいるかも知れませんが、コンサルのハードな仕事内容を考えると「割に合わない」と感じるんだそう……。
稼ぎたければ、金融一択!
と明言されました。
これについては、シャイニング丸の内さんも株本氏も意見が一致していましたね。
今回も引き続きシャイニング丸の内さんから、「外資系コンサルの比較と動向」についてお話をして頂きます!
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今回のお題:マッキンゼーVSボストンコンサルティング
今回は、シャイニング丸の内さんが抱く、各外資系コンサル会社のイメージについてお話を伺いました。
マッキンゼー、ボストンコンサルティング、アクセンチュア……それぞれどんなコンサル会社なのでしょう?
コンサル業界全体の動向についてもお話してくださいました。
順に見ていきましょう!
1番成功している「ボストンコンサルティング」は地味案件を着実にこなす!
数あるコンサル会社の中でも「激しい動きをとっている会社」として、シャイニング丸の内さんが最初に名前を挙げたところが「ボストンコンサルティング」。
アメリカのボストンに本拠地を置き、世界50カ国に拠点を持つコンサル会社です。
ボストンコンサルティングの動向については、
- かなり早期から人員拡大路線を取った
- 従来のコンサルより低単価で案件をとってくる
- 例えば部長職のプレゼン研修のように「地味なタスク案件」もやっている
とお話いただきました。
従来のコンサル会社は、どちらかというと、
「スーパーエリートを高額で使ってください!」
というモデルが多かったのですが、ボストンコンサルティングは、地味な案件も低価格で着実にこなすということが多いんだそう。
シャイニング丸の内さん曰く、ボストンコンサルティングは「いま1番成功しているはず」とのこと。
マッキンゼーも人員拡大路線に振り切っている
ボストンコンサルティングの次に名前が挙がったのが、マッキンゼー。
ボストンコンサルティング同様、アメリカに本社を置くコンサル会社です。世界60カ国に105以上の支社を持ちます。
そんなマッキンゼーですが、ボストンコンサルティングの方針に切り替えるのがかなり遅かったんだとか。
しかし、最近は、マッキンゼーも人員拡大路線に振り切っているように見えるということです。
コンサル業界で大きくなる「実行支援部隊」の働き
ここで、コンサル業界全体の動向についてのお話をはさみます。
シャイニング丸の内さんによれば、最近のコンサル業界は「実行支援部隊」の動きが大きくなってきているんだそう。
「実行支援部隊」とは、戦略を構築した後で事業会社の人たちに伴走する人員のことを言います。事業会社の戦略にずっと付き添って、一緒に走りますよ!というチームのことです。
この実行支援部隊を拡大させるという動きが、コンサル業界でかなり大きくなってきているようです。
ここで「アクセンチュアもそうですよね?」と株本氏。
シャイニング丸の内さんによれば、アクセンチュアだと最近よくあるのが、広告会社の買収だそうです。
コンサル会社から事業会社への提案の仕方も変わってきています。
どう変わったのか見てみましょう。
従来:「こういうふうにやったら売れるんじゃないですか?」
↓
現在:「自分たちの持っているデータだと、こういうことが言える。だから、こういう商品を作って、こういう販売経路を通じて、こういうふうに訴求すれば良いですよ。もし意思決定することになれば、私達のコンサル会社で面倒見れますよ!」
このように、
戦略の概念を示すだけではなく、「より実行へ」という方向に、すべてのコンサル会社は動いている状態なんだそう。
現在は「具体的な価値」を出さないと高単価を取れない
ここで「なぜそういう変化が起きているのですか?」と株本氏から質問。
この質問に対して、シャイニング丸の内さんは、
「より具体的な価値を出さないと、高単価を取ることができないため」
と回答。
昔は概念を語るだけでお金をもらえましたが、現代は概念だけを語っても、事業会社の人から「そんなのもう知ってるよ」と言われてしまいます。
「こういうところからコンサル業界の役割が実行支援へと動いているんだと思う」とシャイニング丸の内さん。
コンサル業界で「実行支援部隊」の働きが大きくなっていることはすでに話していただきましたが、その理由も、より具体的な価値を出していくことがコンサル会社に求められているからなんですね。
BIG4系はシステム系に強み
ここから、BIG4系に話がうつります。
BIG4系とは、 PwC、EY、KPMG、デロイトの4つの会計事務所のこと。
シャイニング丸の内さん曰く、
「会計」と「システム」とは、切っても切れない関係性。どこの会社もデジタルトランスフォーメーションという課題がありますが、そこにBIG4系が「うちがまるっと面倒見みますよ!」と入り込んで、案件を取りに行っている感じだそうです。
ここでも、戦略の概念を示すだけでなく、より具体的な価値を出していくことで事業会社を支援していく動きのあることが分かります。
大学生におすすめなのはどこ?
ここまで、シャイニング丸の内さんが抱く、各外資系コンサル会社のイメージについて伺ってきました。
ここで株本氏から「学生にはどこがおすすめですか?」と質問。
シャイニング丸の内さんは「自分がやりたいことにもよりますが」と前置きした上で、
- システムコンサルより戦略コンサルのほうが単価は高い
- しかし将来的に独立・転職した場合、戦略コンサルをやっていたからといっていつも良いポジションがあるわけではない
- 独立するんだったら技術力がつくシステムがやりやすい
とご回答いただきました。
戦略コンサルの場合は、システムコンサルほど明確な差別化要因を持てないので、「そのスキル使って何しますか?」という状態になるようです。
結局、
戦略コンサルよりもシステムコンサルのほうが具体的なスキルが身につくので、独立しやすい&手堅く稼ぎやすい!
ということでした。
さて次回もシャイニング丸の内さんからコンサルのお仕事について伺います。ここまでコンサル業界の実情や動向などさまざまなお話を伺ってきたわけですが、次回は「コンサルって良い職業ですか?」とストレートな質問を投げかけています。質問に対するシャイニング丸の内さんの答えとは……?お楽しみに!
以下は、”当記事限定”で、今回の動画に関する補足解説を加えております。
大手コンサル会社の年収に関わる情報。何度も読み返せるよう、ブックマークしておきましょう♪
マッキンゼー&ボスコンの平均年収は?
今回動画のタイトルにも入っている、マッキンゼーとボストンコンサルティング。
両社ともアメリカに拠点を持ち、世界各地に支店を持つ大手コンサル会社ですが、マッキンゼーやボストンコンサルティングの平均年収っていくらなのか気になりますよね?
順に見ていきましょう!
ボストンコンサルティング平均年収は推定1,860万円
画像引用:https://gaishishukatsu.com/company/3/salary
外資就活ドットコムの調査によりますと、ボストンコンサルティングの平均年収は推定1,860万円。
職位や業績による個人差があるためあくまで参考値ですが、平均して3年ほどで年収1,000万円の大台に乗るんだとか。
実力次第では、30歳で2,000万超えのケースも!
ちなみに、厚労省の調査によりますと、2,000万円以上の所得を得ている世帯は、全体のわずか1.3%です。
画像引用:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa17/dl/03.pdf
マッキンゼー平均年収は推定1,800万円
画像引用:https://gaishishukatsu.com/company/1/salary
外資就活ドットコムの調査によりますと、マッキンゼー・アンド・カンパニーの平均年収は推定1,800万円。
初任給700万円というところはボスコンと同等。その後の伸びもだいたい似ていますね。
見てきたように、ボスコンもマッキンゼーも初任給の時点で大企業の平均を上回っています。
ただ、前回動画でシャイニング丸の内さんがお話したように、仕事内容はかなりハード。年収1,000万円もらっても「これだけか……」というレベルで離職者が多いのも実情。
ハイエグゼクティブクラス到達への道は険しいんですね。
まとめ:コンサル業界は人員拡大&実行支援の働きが大きくなっている
いかがでしたか?
今回はシャイニング丸の内さんから、コンサル業界の動向についてお話を伺いました。
コンサル業界全体の動きとしては、
- 人員拡大路線に進んでいる
- 実行支援の働きが大きくなっている
ということが分かりました。
1点目の「人員拡大」については、ボストンコンサルティングがいち早く着手。最近はマッキンゼーも人員拡大路線に振り切っているということでした。
2点目の「実行支援」については、コンサル会社から事業会社への提案の仕方が変わってきているというお話でした。
従来:「こうやったら売れるんじゃないですか?」(戦略概念だけ示す)
↓
現在:「我が社にこういうデータがあるので、こういうことが言えます!もし意思決定するのであれば、私達で面倒見れますよ!」(より具体的&伴走型で示す)
このように、コンサル会社から事業会社への提案の仕方も、より具体的&伴走型のものに変わってきています。
昔は概念を語るだけでお金が取れた。しかし現在は、具体的な価値を出さないと高単価が取れないから、という理由についてもお話を伺うことができました。
独立や転職を見据えるのであれば、戦略コンサルよりもシステムコンサルが手堅い!ということもお聞きできました。
今回も貴重なお話を、ありがとうございました。
さて次回もシャイニング丸の内さんからコンサルのお仕事について伺います。
ここまでコンサル業界の実情や動向などさまざまなお話を伺ってきたわけですが、次回は「シャイニング丸の内さん的には、コンサルって良い職業ですかね?」とストレートな質問を投げかけています。
質問に対するシャイニング丸の内さんの答えとは……?お楽しみに!
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