本記事の目次
前回のおさらい:リクルートの年収と離職理由は?
前回「(株)リクルートはブラック?年収公開|vol.076」は、シャイニング丸の内さんをゲストにお招きして、リクルートの年収と離職理由について語っていただきました。
「理系で暗い学生生活だった」と言うシャイニング丸の内さん。
リクルートで働く人の楽しそうな姿を見て「輝かしい世界だ」と感じ、入社されたそうです。
リクルートの給与面についてもうかがいました。
・初任給は年収400万円強
・30歳でマネージャー職になると年収900〜1,000万円
しかし、30歳でマネージャー職というのは、だいぶ出世できたケース。シャイニング丸の内さんも「これはかなりハッピーなルートです」とコメント。
営業に配属されて目標未達だと毎週個人面談が設定されるなど、「ハッピーじゃないルート」に入ってしまうことも……。
リクルートでは、3年で3割くらいはネガティブな理由で退職してしまうという現実もあります。
逆に、ハードな部署で3年続けば、それなりに実行力は評価されます!
シャイニング丸の内さんがリクルートを離職された理由は、
「ビジネスを俯瞰的に見る・分析を学ぶという部分では足りていないと感じたため」
だそうです。
その後は、ビジネスを俯瞰的に見ることができるという視点から、外資系コンサルに転職されました。
今回は引き続きシャイニング丸の内さんから、リクルートからの転職先に選んだ外資系コンサルの実態についてお話をして頂きます!
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今回のお題:外資系コンサルは給料が意外と低い?
「そもそも外資系コンサルってどんな仕事?」と疑問に思われる方も結構いらっしゃると思いますので、まずは外資のコンサルティングファームについて詳しく教えていただき、それから給料のお話をしていただましょう!
コンサルに入って最初の仕事は奴隷作業?
新卒入社でも中途採用でも、コンサル会社に入ったらまずは1番下の職位からスタートします。
コンサル入社後すぐは、どんな仕事をするのでしょう?
「いわゆる奴隷作業みたいなとこから始まる」とシャイニング丸の内さん。
ここで言う「奴隷作業」とは、「コンサルティングに必要な実作業全部」のことです。
例えば、
- プレゼン用のパワポ作成
- エクセルで定量分析などを行う
- インタビューを行う
- 移動のセット
を具体例として挙げられました。
これはどこのコンサルも同じような感じで、案件を取ってくるのが「パートナー」、人を使って回していくのが「マネージャー」、そして1番下に実作業(いわゆる「奴隷作業」)要員というふうに分かれるんだそう。
社会人経験があっても、コンサル経験が浅ければ「奴隷作業」からのスタート。
いきなりマネージャー職に就けるわけではないんですね。
コンサル=結果を出さないとクビ切られるって本当?
ここで「結果を出さないとすぐクビになるって本当なんですか?」と株本氏から質問。
これに対しては「実際そんなことはない」との回答をいただきました。
むしろ、現在コンサル業界は活況で人不足!
バンバン人を切っていって良い状態ではないんだそう。クビにすることは実務上でもあまり賢くない選択肢だ、とのこと。
コンサル=結果を出さないとすぐクビを切られる、というイメージとは真逆の現況なんですね!
しかし、実際辞めていく人も多いコンサル業界……。
クビにされて離れるというよりは、本人が「キツイな」と悟って自主退職するケースが多いんだそうです。
外資系コンサル給料の初速はいいが伸びていく人は多くない
高給のイメージもあるコンサルですが、実際のところはどうなんでしょう?
シャイニング丸の内さん曰く、
- 新卒の初年俸は500万〜600万円ぐらい
- 奴隷作業→マネージャー→パートナーと出世していっても1,000万〜1,500万円程度
このように、新卒の初任給としては高めだが、出世してもそれほど昇給が見込めないみたいです。
「年収1,000万円もあれば十分じゃない?!」と思われる方もいらっしゃるかも知れません。
しかし、たとえ年収1,200万もらっても「ハードな仕事内容の割にこれだけ……?」という感じになるそうです。
パートナー職まで登り詰めれば給料もガツンとアップ!するそうです。
しかし、コンサルでパートナー職になれる人は全体の100分の1程度という狭き門……。
現実は、マネージャーかマネージャー1歩手前あたりで離職してしまう人が多いんだとか。
コンサルは高給だけど割に合わない
コンサル=高給のイメージが強いものの、仕事量を考えると「これで1,200万円か……」と感じることも多く、お金が儲かるという感じの職業ではないとのこと。
「だったら外資系金融の方が良いですよね」とコメントする株本氏。
これについてはシャイニング丸の内さんも
「お金が欲しいんだったら金融一択!迷う必要全くなし!」と明言されました。
どういう人がコンサルに行けばいい?
お金が欲しいならコンサルじゃなく金融一択!
どういう人がコンサルに行けばいいのか?
この質問に対して、シャイニング丸の内さんからは、
- いろんなものを見たい“ビジネスの観光旅行”が好きな人
- ビジネスの基礎体力を押し上げられるので若いうちに行っとくのがオススメ
とご回答いただきました。
さて次回は、シャイニング丸の内さんに「外資系コンサルの比較と動向」についてお話していただきます。
マッキンゼー、ボストンコンサルティング、アクセンチュアなどを比較しつつ、最近のコンサル業界の動きを教えていただきました!「学生にはどこがオススメ?」という質問にもご回答いただいています。お楽しみに!
以下は、”当記事限定”で、今回の動画に関する補足解説を加えております。
貴重な就活と年収に関わる情報。何度も読み返せるよう、ブックマークしておきましょう♪
コンサルの「マネージャー」「パートナー」の仕事内容とは?
今回の記事では、コンサルに入って初めのうちはパワポやエクセルをはじめとした「実作業」が多いということでした。
実作業要因の上層に位置する「マネージャー」「パートナー」は、具体的にどんな仕事内容なんでしょう?
今回の動画で、シャイニング丸の内さんは、
- 案件を取ってくるのが「パートナー」
- 人を使って回していくのが「マネージャー」
と簡潔に説明されました。
もう少し掘り下げて見ていきましょう。
まずは、「パートナー」から。
コンサルのパートナーの仕事は「営業」と「経営」
コンサルティング転職によりますと、コンサルにおけるパートナーの仕事内容は大きく分けて、
- 営業
- コンサルティングファームの経営
の2つだそうです。
1つ目の「営業」とは、顧客を開拓して新たなプロジェクトを受注すること。
セミナーを開催したり個人的な人脈を通じたりして、プロジェクトを受注します。
受注経路は多岐にわたり、セミナーや人脈以外では、ブログから連絡をゲットするというケースもあります。
ブログからビジネスパートナーの連絡ゲット。経営コンサルタントとのこと…経営コンサルって何やるんだろう。謎すぎてコンサル業界わからん。
— マナブ@バンコク (@manabubannai) September 25, 2017
2つ目の「コンサルティングファームの経営」には、成長戦略をどう描くか、人材をどう育成していくかなどが含まれます。
以前マッキンゼーのコンサルタントと、コンサルという仕事について話した事がある。コンサルとは奉仕だと。他人のために時間を使い、大量データを整理し、相手にわかりやすい形で伝える。多くの人は、2,3年やって「あ、違うな」と思う。でも一部の人はそれを天職と感じ、パートナーまでいく。らしい
— 成田修造(Shuzo Narita) (@shuzonarita) January 15, 2012
コンサルのパートナーは、コンサルという仕事を天職だと感じた一握りの人間がたどり着くステータスだと言えます。
コンサルのマネージャーの仕事は「管理」と「折衝」
次に、「マネージャー」についてです。
コンサルティング転職によりますと、コンサルにおけるマネージャーの仕事を大きく分けると、以下3つになります。
- プロジェクト管理
- 顧客との折衝
- 予算管理
プロジェクトが開始したら担当を割り振り、メンバーとディスカッションする時間もとりながら、プロジェクトが期限内に完了するよう働きかけます。
また、クライアントへの報告や意見交換など、クライアントともっとも接触が多いのも、マネージャーです。
社内のスケジュール管理や担当割り振りを担う立場である分、軋轢に揉まれて苦労することも多いようです……。
社内のドロドロした話や理不尽なことをやりたくなくてコンサル業界に入ったのにマネージャーになってからそういうことで疲れることが多い
— はやっと˙ᴥ˙ (@al_hayat) April 5, 2018
まとめ:外資系コンサル給料は仕事量に対して低い!
いかがでしたか?
コンサルの仕事は「稼げる」イメージが強いという人がいらっしゃるかもしれません。
しかし、シャイニング丸の内さんのお話から、ハードな仕事内容への対価としては低い給料で、長く続けられても一握りの人しか給料を伸ばしていくことができないという実情をお聞きすることができました。
マネージャー職、パートナー職と階層を上げていくことで年収アップは望めますが、割合としては「1%程度」という狭き門……。
仕事がキツくて脱落していってしまう人も少なくありません。
「稼ぎたい」という理由だけでコンサルを選ぶのはオススメではないんですね。
稼ぎたい人は金融一択!
これについては、シャイニング丸の内さんも株本氏も意見が一致していました。
それでもコンサルに興味があるという人へ、コンサルが向いている人についてもお聞きしました。
コンサルは、若いうちにいろんな業界にアサインして経験を積みたい人や、ビジネスの基礎体力をつけたい人にはオススメだということでした。
「若いうちにビジネスの経験値を上げたい!」
そんな人はコンサル会社でスキルアップをはかることができますというお話でした。
次回は、シャイニング丸の内さんに「外資系コンサルの比較と動向」についてお話していただきます。
マッキンゼー、ボストンコンサルティング、アクセンチュアなどを比較しつつ、最近のコンサル業界の動きを教えていただきました!「学生にはどこがオススメ?」という質問にもご回答いただいています。お楽しみに!
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