本記事の目次
前回のおさらい:【衝撃】会計士が独立した結果。。。。。【vol.040】
前回の「【衝撃】会計士が独立した結果。。。。。【vol.040】」では、公認会計士として大手監査法人で働いていた冨岡氏に、独立後の業務内容や年収などを教えていただきました。
独立後の業務としてはクライアント企業に対して
- 経営コンサルティング(外部からのアドバイス)
- 会社の役員になって会社経営を行う(内部からのアドバイス)
の2つを行っており、月収は200万円ほどだそうです。ちなみに、コンサルティングとは一言で言うと”事業再生”と呼ばれたりしますが、簡単に言うと経営がうまくいっていない会社のサポートをしてあげることです。前回はコンサルティングのことを企業のコーチと表現していましたね。
また、一番重要なことは公認会計士の資格さえ持っていれば”やりたいことにチャレンジできるということに価値がある”という点でした。
公認会計士の資格を持っていることで転職が容易になったり、海外企業に就職できたり色々な環境に身を置くことができるというメリットがありましたね。
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今回のお題:公認会計士のデメリットって?
今まで「公認会計士」の業務内容や資格試験の話、年収の話やキャリアの話など様々なことについて議論してきましたが、基本的に良い点ばかりを話してきました。しかし、もちろん公認会計士にもデメリットはあります。公認会計士には一体どのようなデメリットがあるのでしょうか?
現役公認会計士として独立した冨岡氏に聞いていきましょう!
資格試験に本気で勉強して挑んでも落ちる可能性がある・・・
資格の難易度を比べた時に最高峰に位置する「公認会計士試験」、もちろんまずは受からないと話になりません。
冨岡氏「合格率は10%もないと思います。」
ただの確率論で考えたとしても10回ほど受けないと受からない確率、ずっと受かることができない可能性も・・・!
そして勉強時間について、最低でも3500時間以上は勉強しないと受からないそうです。これは1年365日のうち350日間5時間ずつ勉強して2年かかる計算です。
そしてこれで受かったら勉強の時間が短い方だそうです・・・ちなみに冨岡氏は4000時間かかったそうですが、アベレージでいうと5000時間くらいはかかっているのではないかとのことです。
”受かるかわからないし、受かってもそれなりの労力がかかる”このことは公認会計士を目指すうえで念頭に置いておいた方が良いでしょう。
「大学生だったら1~2年生の時に勉強を始めて、短答試験という一次試験があるんですけど、1年頑張ってその試験で受かる見込みがもてなかったらやめるのもアリですね」と冨岡氏は言います。それなりに覚悟を持って挑戦しないと難しい試験なんですね。
「4000時間かかるからやめよう」という考え方は間違っていて、そのあとサラリーマンとして何時間働くの?と考えたとき”4000時間”という時間は、働く時間の1%にも満たない時間です。なぜなら、サラリーマンは一般的に生涯で10万時間ほど働くと言われているからです。
その程度の努力を怠っていては好きなことができるようにはならないだろうと冨岡氏は言っています。
肩書に甘えて努力をしなくなってしまう可能性がある!!
公認会計士という資格は散々お話してきましたが、エリートというイメージがあり世間の評価もそれなりに高いので、実際のところあまり頑張らなくても稼げてしまいます。
そこで何が問題なのかというと、”その事実にあぐらをかいて努力を怠ってしまう”ことが公認会計士の一番のリスクではないかと冨岡氏は言います。
株本氏「でも努力しなくてもある程度稼げてしまうんですよね?」
確かに努力しなくても稼げることは事実で、年収600~800万円は当面の間稼げます。しかし、その段階で「リストラにあいました!」といった風になってしまうと、大企業の中でうだつのあがらない人たちとあまり変わらなくなってしまいます。
資格に守られているからこそ意識して努力する必要があるのです。
視野が狭くなる!?
冨岡氏によると、公認会計士は何も考えずにいると視野が狭くなってしまうと言います。
特に監査法人に行くと周りが全員公認会計士です。いい大学を出て努力をして公認会計士になった、同じような価値観を持っている人と同じ仕事をすることになるわけです。
そうするとあたかもそれが世界の全てかのようになってしまい、「会計士は監査の仕事をしなければ」と思い込んでしまうそうです。
会計士はパスポートだと言いましたが、せっかくいろんなチャンスに恵まれているのにその可能性を自ら閉ざしてしまう。こういう人たちが監査法人などに行くと結構いるそうです。(⇒パスポートのお話について詳しくは:【衝撃】会計士が独立した結果。。。。。|vol.040)
そうならないためにも、会計士を目指す今の段階から、そういったことがあることは視野に入れておいた方が良いです。
さて、次回は公認会計士から見た他の士業(弁護士や医師等)について引き続き冨岡氏がお話します。お楽しみに!
⇒弁護士/医師/中小企業診断士/社会保険労務士/行政書士と会計士の違い|vol.042
以下は、”当記事限定”で、今回の動画に関する補足解説を加えております。
何度も読み返せるよう、ブックマークしておきましょう♪
公認会計士試験の職業別出願者数と合格率の関係
今回は「公認会計士のデメリット」についてのお話でした。公認会計士もいいことばかりではなくデメリットもあるんですね・・・。
さて、今回は公認会計士試験の職業別出願者数と合格率の関係について見ていきます!
職業別出願者数と合格率の関係
公認会計士になるには | 会計士試験や年齢、学費、学歴、独学についてより抜粋
受験者としては学生と社会人が多く、次いで無職の方が多いようです。出願者数と合格率は特に比例の関係にあるわけではないようです。会社員の合格率が3.4%と低いのが気になりますね。働きながら公認会計士試験に合格するのは至難の業のようです。
学生のうちに目指すのが一番よさそうで、合格率が一番高いですね。無職の出願数も多いですが、これは学生のうちに合格することができなかった、もしくは会社を退職した、就職活動がうまくいかなかった、こういった方達が受けているのでしょう。
学生の合格率:15.8%
会社員の合格率:3.4%
同じ会計士試験でも、自分の立場が違うだけで合格率に約5倍もの差があります。皆さんも是非公認会計士を目指す場合は学生のうちから目指しましょう!
まとめ:
今回、「公認会計士のデメリット」という点にスポットをあてて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
- 超難関資格なのでなるのがとても大変
- なったとしても視野が狭くなったり自分に甘えてしまう可能性がある
- そうならないために環境に甘えず努力を怠ってはいけない
- 一方、稼ぐことに関してはあまり難しくなく、努力が報われる仕事と言える
公認会計士になるのはとても大変で、なった後も視野が狭くなりがちなので、努力を続けなければならない。しかし、稼ぐことに関してはそんなに難しくない。というのが結論となります。
公認会計士を目指そうか悩んでいる場合は、メリットとデメリットをしっかり天秤にかけて選択するようにしてくださいね!
さて、次回は公認会計士から見た他の士業(弁護士や医師等)について引き続き冨岡氏がお話します。お楽しみに!
⇒弁護士/医師/中小企業診断士/社会保険労務士/行政書士と会計士の違い|vol.042
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