本記事の目次
前回のおさらい:医者になるまでの道のりは険しい
前回、「遂に医者が登場。医者のリアルな実態を暴露【vol.158】」では、現役ドクターの益田さんに、医者になるまでのリアルな実態についてお伺いしました。
医者という職業は、まずなるまでが大変です。
倍率が、全体で約6倍、私立で最大約30倍になることもある医学部の入試を突破することが、最大の関門ということでした。
医学部は、入学してから一度も留年することがなければ、6年で卒業できます。
ですが、益田さんによると、約2~3割の人はどこかで留年するそうです。
これは皆さんも、少し驚いたのではないでしょうか。
国家試験の合格率は約9割と高くなってますが、卒業試験を含む様々なふるいにかけられた後の数字なので、少しサボるとすぐに落ちてしまいます。
医学生には就職活動というものはなく、”自分で研修先を選べる”マッチング制度というのが設けられているそうです。
益田さんは、このマッチング制度があるおかげで、医学生に就職先がないという状況はありえないことだと言っていました。
ちなみに、医大生から1番人気の病院は、東京都の”みなさんが知っているような有名で大きい市中病院”ということでした。
さて今回は、引き続き現役ドクター、益田さんに研修医の給料や、研修が終わってからの給料の仕組みについて具体的にお話を伺います!
では、ご覧ください!
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今回のお題:医者の給与システムについて
今回も引き続き、現役ドクターの益田さんにお話を伺います。
研修医の給料や、研修が終わってからの給料の仕組みについて具体的に話していただきました!
では、ご覧ください!
研修医の給料は最低ラインが決まっている!
研修医というと、とても給料が低いイメージがあるのではないでしょうか。
益田さんは、今はある一定の金額は出さないといけない決まりになっていると言います。
昔はとても低くて、バイトをしないと生活できないというような状況だったそうです。
ですが、バイトをして疲れた体で働く研修医のいる病院に運ばれるのは、患者にとっては嫌なことですよね。
そこで厚労省が、研修医のバイトを禁止する代わりに、予算をつけて一定の金額を保証してくれるようになったのです。
病院によって給料の違いはありますが、一般的に大学病院は低く、市中病院が高いそうです。
希望者が集まりにくいので、比較的都市部から離れた病院の方が、給料が高い傾向があると言います。
1年目の研修医の給料はどれくらいなのか?
株本氏から『ザックリ1年目っていくらくらいもらえるんですか?』と益田さんに質問です。
益田さんは、今回出演するにあたって、後輩や友達に聞いてくださったそうです。
その統計によると、基本給は約20万円~30万円で、それに当直(夜勤など)や、残業手当がついて約30万円~40万円だといいます。
1,2年目で50万円を超えると、かなりもらっている方なのだそうです。
ちなみに研修医はまだ研修の段階なので、賞与はもらえないのだとか。
いつまで研修医なのか?
株本氏は『研修医はいつまで研修なのですか?』と質問。
益田さんは、初期研修と言われる一般的な研修は2年間だと回答します。
研修医が終わると、○年目の医者と呼ばれたり、3年目以降はレジデントや、後期研修医と言ったりするそうです。
研修医からレジデントになると、給料は一気に跳ね上がります!
外勤が解禁されると給料が上がる
株本氏は『3年目からお金持ちの医者になるのですか?』と益田さんに質問です。
基本給自体が跳ね上がるというよりか、研修医ではできない外勤が可能になるのが大きいそうです。
外勤とは、自分が勤めている病院以外に勤めに行くことを言います。
全国的にどこの病院も医者が足りなくて、常勤医だけでは回らないので、ほかの医者に手伝ってもらいたいというところが多いそうです。
外勤を1日行くと約5万円~10万円が給料に上乗せされてもらえると言います。
外勤先と医者個人の間での契約なので、基本的に自分の常駐先にお金がピンハネされることはないそうです。
ですが、外勤をメイン(フリーランス)にすると、常勤先がなく、技術もバイトの延長になってしまいます。
ある程度常駐先で技術を磨いてからでないと、一人前にはなれません。
益田さんによると、3年目で全部外勤生活の医者はおそらくいないそうです。
病院によっては、3年目でも外勤させてもらえないところもあるのだとか。
業績は給与に反映されない
株本氏は『普通の医者は賞与はあるのですか?』と質問します。
賞与は基本的にはありますと回答。
続けて株本氏は『利益が上がれば賞与もあがるのですか?』と益田さんに質問。
病院では利益に関係なく、月給制で賞与も何か月分と決まっている(市中病院)そうです。
基本的に業績は、月給や賞与に反映されません。
理由としては、利益を上げやすい科とそうでない科があり、同じように頑張っても差が生まれてしまい、給料に格差をつけると医者が来なくなってしまうからです。
なので、ほとんどの病院が利益に関係なく、医者の給料が院内で一律になっているようです。
優秀な医者とは?
株本氏が『優秀な医者は何で決まるのですか?』と質問します。
ペーパーテストができる医者が、良い医者というのは違うそうです。
外来診療の場合、患者の話を聞いて、適切な処方をすぐに出せるのが良いというのがあります。
ですが、それよりも患者に温かい言葉をかけることができて、良い先生だと思ってもらうことがすごく重要です。
医学知識・手技だけでなく、コミュニケーション能力のスキルも必要になってきます。
株本氏は『医者は答えがあるわけでもないので、何をもとに優秀かどうか決めるのかな?』と疑問に思っていたそうです。
目安として、開業医の場合だと患者の評判が良い先生の病院には、当然患者が集まります。
他にも、大学病院や大きな病院だと”カンファレンス”というものがあります。
そこで、他の医師とは違う角度で、細かいところまで患者のことを見れている医者は、すごいと評価されるそうです。
今回は引き続き、現役ドクターの益田さんに具体的な医者の給与システムについてのお話をお伺いしました!次回は、引き続き現役ドクターの益田さんに、気になる年収や医者の出世について聞いちゃいます!
それではお楽しみに!
以下は、”当記事限定”で、今回の動画に関する補足解説を加えております。
貴重な就活と年収に関わる情報。何度も読み返せるよう、ブックマークしておきましょう♪
医師が選ぶ『最も好きな医療マンガ』ランキング
医者という職業は世間的にも有名な職業ですよね。
様々な科のドクターが、テレビドラマ化だったり、漫画化されています。
では、医師が好きな医療マンガはどのような作品なのでしょうか?
今回は、医師が選ぶ最も好きな医療マンガのデータをご紹介します。
医学部を目指している学生や、やりたいことが決まっていない方にとって、このデータは役に立つのではないでしょうか。
ぜひご覧ください!
断トツの1位はあの名作
さて上記は、医師を対象とした「最も好きな医療マンガ」に関するアンケート調査をグラフ化したものです。
医師の中で、圧倒的に支持を集めた作品は『ブラック・ジャック』でした。
54.1%と過半数以上の支持を集めています。
理由としては、
- 医療マンガの王道
- 人間ドラマの原点
- 不朽の名作
というのが多く挙がりました。
他にも、同作を読んで外科医を目指すようになった人もいるそうです。
やはりブラックジャックは影響力があるのですね。
また、第2位の作品『JIN-仁-』は、大沢たかお主演のテレビドラマをきっかけにファンになった人が多いです。
医療の世界に興味のある方は、ぜひ一度ランクインしてる作品を読んでみるのも良いかもしれませんね。
まとめ:研修医でもゆとりをもって生活できる!
いかがでしたか?
今回は現役ドクターの益田さんに、医者の給与システムや優秀な医者について、お話を伺いました。
研修医の給料については、今はある一定の金額は出さないといけない決まりになっています。
ザックリ1年目の研修医は、基本給が約20万円~30万円で、それに当直(夜勤など)や、残業手当がついて約30万円~40万円もらっているということでした。
昔の研修医からすると、相当高給に感じるのではないでしょうか。
研修医の期間について、初期研修と言われる一般的な研修は2年間です。
研修医が終わると、○年目の医者と呼ばれたり、3年目以降はレジデントや、後期研修医と言ったりするそうです。
3年目以降は、1回あたり約5万円~10万円もらえる外勤が可能になるので、給料が一気に上がると言っていました。
また、優秀な医者についても伺いました!
益田さんによると、患者に温かい言葉をかけることができて、良い先生だと思ってもらうことがすごく重要だそうです。
医学知識・手技だけでなく、コミュニケーション能力のスキルも兼ね備えた医者が優秀と言えるのかもしれないとのことでした。
今回は引き続き、現役ドクターの益田さんに具体的な医者の給与システムについてのお話をお伺いしました!次回は、引き続き現役ドクターの益田さんに、気になる年収や医者の出世について聞いちゃいます!
それではお楽しみに!
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