本記事の目次
前回のおさらい:大手企業とベンチャー企業の違い
前回、「大手企業とベンチャー企業で、成功する確率の違い」について議論しました。
要約すると、下記の2点です。
- 大企業は採用人数が多いこともあり、優秀な人材が多く集まり、過当競争が繰り広げられ、高学歴といえども出世コースを歩むのはかなり難易度が高い。
- ベンチャー企業は、人材面ではまだまだ優秀な人材が求められることが多いため、地頭がいい人は勝率が高い。
つまり、高学歴就活生の中で、よほど自分の能力に自信があったり、どうしても大企業に行く必要を感じる人以外は、ベンチャー企業も選択肢として有力なのではないか?という話でした。
今回は、前回の流れを踏まえ、大手企業とベンチャー企業で求められる人材像の違いについて解説していきます。
中でも、ベンチャー企業と大手企業の両方を経験した株本氏が「カルチャーショック」を受けたという、「ベンチャーだと褒められて、大手企業だと怒られる行動」については、なかなか他では聞けない話ですよ♪
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今回のお題:大手企業とベンチャー企業で求められる人材像の違い
ベンチャー企業で活躍するために必要な能力とは?
結論から述べると、ベンチャーに必要な能力は、 “やったことがないことを恐れないという
マインド”です。
株本氏によると、ベンチャーでは、大手ではやらないような雑用など、泥臭いことをしなければならず、加えて、会社の運営におけるすべての工程を基本的に理解しなければなりません。自分で“いかだ”を作って、たどり着くまでの工程をすべて実践していかなければならないのです。
そういうことに対して抵抗がない人というのがベンチャーでは強いと言います。
大手企業で活躍するために必要な能力は?
大手企業では、今までなんども繰り返されてきたノウハウのある業務を、いかにミスなく遂行できるかという能力が求められてきます。
たしかに、創業から何年も続く歴史のある大手企業では、伝統やプライドなど守らなくてはならないものがたくさんありそうです・・・。
「新しい挑戦」が好きな人は、ベンチャー企業向き!?
ベンチャー企業は、例えば創業して1~2年、といったケースもあります。
そういった場合、「やったことがある業務」というものは基本的にはないため、全部が全部“新しいこと”ばかりということになりますよね?
そんな時に、『こんなことやったことないよ!』と言ってしまう人は、ベンチャーには向いていないと株本氏は言います。
新しいことにチャレンジできて、経験を積めることに喜びを覚えたりわくわくしたり・・・そういうことに対して嬉しさを感じることのできる人というのが、ベンチャーには向いているということなんです。
たとえばゲストの現役大学生の武田さんの場合、どうやら新しいことにチャレンジしたりわくわくすることが好きなようですので、ベンチャー企業の資質があると言えます。
株本氏が体感したカルチャーショックとは!?
さて、ここで大手企業にも勤めていたことのある株本氏のエピソードをご紹介。
株本氏の経歴を軽くおさらいしておくと、まず新卒でベンチャーに就職、そのあと大手企業に転職をし、現在はStock Sun株式会社の代表をしている、といった流れです。
彼が感じたカルチャーショックとは一体何なのでしょうか?
大企業では「やり方は人に聞け」!?
株本氏が最初のベンチャー企業に在籍していたときは、上司に『コレやれアレやれ!』と言われたときに、やったことがないことを自分で設計してやってみることによって、自分のやり方を形にしていくのが非常に楽しかったそうです。
しかし、その後大企業に転職をした株本氏。
ベンチャーでは、自分で設計し自分のものにしていくのが楽しかったはずですが、大企業では、上司に『コレやれ!』と言われたことについてやり方を聞かずに自分のやり方でやろうとしたら、『オマエなんでそんなやり方を勝手に人に聞かずにやったんだ!』とすごく怒られたそうです。
先ほどベンチャーについて述べていた、株本氏が楽しさを感じることとは正反対なんですね。
大企業ではやり方を人に聞き、すでに確立しているやり方でやらないと怒られてしまう。
ここに、株本氏は大きなカルチャーショックを受けたそうです。
ベンチャーにいる以上は、「実績がないこと」や「上司すら答えを知らないこと」に果敢に挑戦していくことが重要であり、そこを楽しみながら取り組めるということが、一番大事なスキルであり、マインドセットになるといいます。
大手とベンチャー、どちらにも必要なスキルとは?
ここで、「大手とベンチャーで(どちらに行くか)悩んでる人も多いと思うんですけど…」と悩みを吐露する武田さん。
たしかに、悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
そこで、大企業とベンチャー、どちらにも必要なスキルについて株本氏が説明をしてくれました。
まず、自分がやっている仕事というのがどう売り上げにつながるのか、どう利益につながるのか、だから自分がいくらの給料をもらう権利があるのかということは、大手では計算しにくいしイメージがしづらいかと思います。
しかし、やはり働いている以上は労働者というよりもビジネスマンとして、数字感覚やビジネスマインドを常に持っている働き方が大事だと株本氏は言います。
与えられた仕事をこなすだけではなく、自分のやっている業務が全体のどこを担っていて、これがどう改善するとどう売り上げに影響して会社に貢献できるのか。
ここを考えられる人が、大手にいってもベンチャーにいっても活躍できるのではないか。
こう株本氏は解説します。
具体的なエピソードを交えながら「大手企業とベンチャー企業の違い」についてご説明した今回でしたが、いかがでしたでしょうか?
次回は、大手企業への就職を検討している方に向けて、「大手企業はどうやって選ぶ?」というについてお話していきます。
以下は、”当記事限定”で、今回の動画に関する補足解説を加えております。
何度も読み返せるよう、ブックマークしておきましょう♪
大手企業とベンチャー企業の具体的な違いとは?表形式でまとめてみました!
大企業 | ベンチャー企業 |
---|---|
【メリット】 ・億単位のプロジェクトに携わる機会がある ・ノウハウや成功例があり、確立されている ・教育制度が整っている ・部署の異動などによって同じ会社にいながら環境を変えることができる ・取引先や世間などからの社会的信頼がある |
【メリット】 ・意思決定や意思疎通がスムーズ ・年功序列でなく、実力が評価されやすい ・様々な種類の業務に携わることができる ・自由度が高い ・経営者との距離が近い |
【デメリット】 ・社内での調整などに時間がかかる ・細かいルールが決まっている ・自分の仕事に対する影響力がわかりにくい ・簡単には管理職になれない |
【デメリット】 ・自己流になりやすい ・知名度や社会的信頼といったものがない ・大規模なビジネスをしにくい ・経営者とマッチしないと働きづらい |
この表からもわかるように、物事はすべて表裏一体です。
「メリットしかない」「デメリットしかない」ものなど存在しません。
では何が重要かというと、自分の目的にとってどちらが好ましいか、を考えることです。
「自由度なんていらない!」という方は大手企業を目指した方がいいでしょうし、「どうしても若いうちに実力をつけたい!」という方はベンチャー企業がおすすめかもしれません。
就職においては、何より「自分自身を知る」ということが大切だということが、このたった一枚の表からわかるのです。
まとめ:自分の性格や目標を分析し、自分に最適な選択肢を選ぼう!
ベンチャー企業においては、自分で新しいことをやっていく、作っていく、そしてそのことを楽しむといったことが重要です。
もちろん大手企業でも新しいことにチャレンジする機会はありますが、基本的には、すでに敷かれた安全なレールに乗っかっていくのが大手企業。自分でレールを敷いて道を作っていくのがベンチャー企業といったところでしょうか。
みなさんはどちらのタイプですか?
忘れてはならないのは、どこに就職をしたとしても、自分のやっている業務が全体のどこを担っていて、これがどう改善するとどう売り上げに影響して会社に貢献できるのか、について徹底的に考えるということです。
次回は、「大手企業はどうやって選ぶ?」についてお話していきます。お楽しみに!
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